『 最後の一枚 』
5月
自宅での自粛生活も終わり、
日常を取り戻しつつある中、白玉さんは調子を崩す事が多くなって、ドライフードを食べなくなり、ウェットも高カロリーで食べれる物をいろいろ探していました。
これは、他界する一週間前の写真です。
ペーストにしたご飯を半分自分で食べて
残りをスプーンで食べさせてもらう
それがお気に入りみたいでした。
(白玉さんの長いまつ毛、可愛いでしょ?)
お薬も飲めなくなり、
皮下点滴の抗生剤を投与して様子見していました。
5月25日の朝、呼吸が荒くなり病院へ
重度の肺炎と診断され、入院を決断。
( 毎日会いに行くからたっぷり匂いを付けたお気に入りの毛布を持って。)
26日 とても調子が良さそうで、少し安心しました。
27日 呼吸以外に少し違和感を感じました
なのに『 また明日ね 』と 病気を後にしました。
酸素4倍濃度の治療部屋、
撫でてあげられるは毛布を替える瞬間だけ。
面会の長居も負担をかけてしまいそうでした。
最後の一枚になるなんて
『 明日 』が無いなんて思ってもみなかった…
私は今も分からないのです
あの日の決断が、合っていたのかどうか。
状況的に入院させるしかなかった、
けど、寂しい思いをさせてしまった
独りにさせてしまったのだと、どうしても考えてしまいます。
最後一緒に居てあげられなくて ごめんね。
その思いが頭から離れない…
だけど、大切にしていた自信はある
それ以上に幸せにしてもらった自信がある。
一緒に過ごした日々は かけがえのない宝物です。
私にたくさんの幸せをくれてありがとう
たくさんの癒しを
たくさんの笑いを
たくさんの愛を、ありがとう。
私のドットちゃん。
「 贈り物 」
この2ヶ月、私は独りで過ごしていない
きっと白玉さんと母が
私に寂しい思いをさせない為に
仕事を与えてくれているのかもと思えるほどに。
そして、
これからの出会いもまた贈り物かもしれない。