猫の慢性腎不全(まんせいじんふぜん) 発見から最期まで。

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『 ねこまつり。』ニャンズ達の体験談などをもとにお役立ち情報をご紹介しています。

2018/3/31 末期の症状と対処方法項目を追記しました。

目次

慢性腎不全の発見方法と治療方法〜しづき編


 はじめに。

今回のニャッテン!は、お役立ち情報とは違いますが、うちの しづき姉さんが慢性腎不全になってしまったため 腎不全の発見方法や治療方法など紹介したいと思います。


 腎不全ってどんな病気?

猫ちゃんの死因第一位、猫ちゃんの宿命とも言えるのが慢性腎不全(まんせいじんふぜん)です。

腎不全の何がダメって、治療で現状維持は出来ても完治する病気じゃないんです。

しかも異常が現れた場合は すでに腎臓機能の75%が失われているといった怖い病気です。

 腎機能の段階 
◇ 1段階 残存腎機能 100~33%
◇ 2段階 残存腎機能 33~25%
◇ 3段階 残存腎機能 25~10%
◇ 4段階 残存腎機能 10%以下


 腎不全の発見方法は?

腎臓の機能が低下してくると食欲不振、オシッコや飲み水の量が増えます。

複数飼いしてる方で、トイレや飲み水を別けてない場合は 難しいと思いますが 変化に注意していれば発見出来ると思います。

ただ、腎不全ってどんな病気?でも紹介しましたが オシッコなど異常が出た場合は腎臓機能の75%が失われているんです。

元気な猫ちゃんを嫌がる病院に連れて行き難いとは思いますが 早期で発見するなら定期検診が必要です。

今回の しづき姉さんもオシッコと飲み水の量が増えたため発見できました。

しづき姉さんも3段階目に近い2段階目でした。

17歳と高齢だし 体に負担がかかるからと、異常が出るまで病院に行かなかった事に本当に後悔です。


 腎不全の治療って?

「 腎不全ってどんな病気?」でも紹介しましたが 治療で現状維持は出来ても完治する病気じゃないんです。

だから治療方法は 出来るだけ長生きしてもらうための現状維持をするための治療です。

治療法は段階と症状によって違います。

しづき姉さんの場合はオシッコと飲み水の量は多いけど元気で食欲もあるため 飲み薬と食事療法になりました。

 症状と治療方法の種類(一部)
◇ 脱水がある場合  輸液療法
◇ 血圧が高い場合 ACE阻害薬など
◇ 貧血がある場合 ホルモン療法など
◇ 食欲がない場合 蛋白同化ホルモン療法

飲み薬は最近開発されたばかりのラプロス(東レ)を一日食後に2回

ただ、このラプロス他の薬に比べると高い・・・(早く気付いてやれなかった反省もあり お願いしました。)


 腎不全用のご飯(餌)は?

多くのメーカーから腎臓用のフード(ドライ・ウェット)が発売されています。

今回、病院から複数のサンプルを頂いて与えてみたのですがドライ・ウェットとも 食べない・・・

腎臓に悪くても 食べなくなる方がもっと悪いので  ドライは腎不全用じゃなくて15歳以上用を与える事にして、ウェット(缶詰の代わり)は、自分で作る事にしました。

ポイントは  塩分・タンパク質・カリウム・リンが悪影響になるって事。

ただ、猫は元々タンパク質の必要量が多いため カットするのではなく良質なタンパク質を選ぶ事。

えっと・・・ この食材にはカリウムとリンが・・・?

なんて、分からないので 腎臓に良いとされる食材で作ります。

 腎臓に良い食材 
◇ 鶏もも肉
◇ 白身魚
◇ 卵
◇ きゅうり・大根
◇ 豆類
◇ イモ類
◇ オメガ3脂肪酸


腎臓に良いとされる鶏肉と白身魚で腎臓フードを作ってみました。

作ったと言っても鶏肉は細かく裂いて、白身魚は骨を綺麗に取り除き茹でただけです。


 これから。

これから 治療費を含め大変な闘病生活が始まりますが 1日でも長く元気で生きて貰える様に頑張ります。

この記事を見て頂いた方の猫ちゃんに 気になる症状があれば 早めに検査に連れて行ってあげて下さいね。

『それにしても 玉子がダメな食材でなくて良かったわ~』


末期の症状と対処方法

 症状と経過(司月の場合)
薬と食事療法で今までと変わりなく元気な姿を見せてくれていましたが 1年近くたった頃に突然食事を受け付けなくなり、薬から皮下点滴に切り替えました。

ところが 皮下点滴に切り替えて間もなく 痙攣(けいれん)を起こして 体調が急変し、ぐったりと 動かなくなり そこからは 血管点滴に切り替え 痙攣を抑える薬も血管から入れました。

司月の場合は そこから 36時間後に 旅立ちました。

痙攣を抑える事が出来てからは 眠る事も出来たみたいで あまり苦しまなかったと思います。

 痙攣が起こった時の対処方法 
痙攣は腎不全の末期症状で 抜けなくなった毒素が脳にまで達した時に起き、しかも繰り返し起こってしまいます

対処方法としては すぐに病院へ行き、痙攣を抑える血管注射と 点滴で水分補給をする。(痙攣が起きた時に止める座薬もあります。)

痙攣が起こった時は 器官を確保するくらいで さすったり 大きな声で呼びかけなどは 逆効果です。(私も最初はパニックになって 呼びかけてました。)

正直、この状態まで行けば 大半の猫ちゃんは 助かりませんが 痙攣の苦しみを緩和させてあげる事は出来ます。

痙攣が起きてから ぐったりした場合は 昏睡状態になっていて 苦しみや痛みは感じてないと言う獣医さんもいますが 司月の場合は ぐったりしていても まばたきもしていたし、 鼻を拭いてやると嫌がって顔を反らしたりしたので 意識はあったと思います。

※ 末期でも痙攣を起こさない猫ちゃんもいるみたいですし 全ての猫ちゃんが同じ症状とは限りません。


 ニャッテン!

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